上司や先輩から仕事を任せられ、自信をもって仕事を始めたものの、実際やってみると意外と難しい仕事で、期限に間に合うか考えると、焦ってしまったなどという経験はないでしょうか？
焦りは仕事に影響する
焦ると仕事にさまざまな悪い影響を及ぼします。
その一つはミスが多くなることです。
焦って仕事に取り掛かると注意が散漫になって、確認不足や細かい部分の見逃しやけケアレスミスが生じやすくなり、それが重なり大きな失敗につながることもあります。自分の思っていた理想との違いに焦りを感じて失敗すればそれを取り戻すためにさらに焦り、失敗の記憶を引きずるため、影響を受けてまた失敗するという悪循環に陥りかねません。そうなれば、仕事の効率に大きく影響してきます。ぜひそうなることを避けたいと思います。
仕事で焦ってしまう原因
では、仕事で焦ってしまう原因は何でしょうか?
仕事で焦ってしまう状況の多くは仕事の進み具合が思い描いていたものと違って遅れている場合やその可能性が考えられる要因があるときなどがほとんどです。
準備不足
1つ目の原因としてあげられるのは準備不足です。
少し考えてみてください。仕事が自分の思い描いていた進み具合より遅くれるとなぜ焦るのでしょうか？
それは「間に合わなかったらどうしよう」とか「できなかったらどうしよう」というような失敗を恐れる不安とストレスなどが原因です。
仕事に対してきちんとした準備をしていないと自信がなくなりそのような不安やストレスが大きくなります。
つまり「不安」な気持ちが時間が迫って来たりして、激しくなると「焦り」になります。
ですから、焦る原因の一つは準備不足ということができます。
ではどのように対処できるでしょうか？
不安を持たないようにするためには準備が大切です。ですから焦りやその前の段階の感情である不安を最も小さくするには、期日より余裕を持って、任せられた仕事の全体像を把握し、一日に自分が行う事ができる仕事量を明確にするなど無理のない計画をしっかりと立てて、問題が生じても進捗状況に応じてすぐに対応できるようにして、計画通りに仕事を進めることが必要です。
また、不測の事態が発生した場合どうするかに関しても準備をしておくことも助けとなります。ですから、仕事を進めていく上でどのようなトラブルが発生する可能性があるかを事前に予測しておき、どのような対応がきるかを準備しておくなら、問題が起きても余裕が生まれ、焦ることを避けやすくなります。
準備には「やり過ぎ」はありません。自分にできるという自身を持つことができるようになれば、焦ることはなくなりますし、「これだけ準備したのだから」という自信は不安を取り除く助けとなります。ですから、焦りやすい人にとってはやり過ぎと思う位が丁度良いかもしれません。準備をきちんと行えば自分に自信が持てるようになり、焦りという気持ちを抱きにくくなるはずです。
もともとの性格
また、もともとの性格が原因の場合もあります。
他の人に認めてほしいという意識が強ければついつい自分を大きく見せようとする気持ちが働き自分に無理をしてしまうかもしれません。自信もなく不安の中、背伸びをして仕事を行わなければなりません。向上心を持つことは大切ですが、冷静に自分の能力や立ち位置を判断して無理をしないことはとても大切です。
焦ってしまったらどう対処するか？
では、実際に焦りを感じたときに、どのように対処することができるでしょうか？
焦っていることを自覚する
まず自分が焦っているということを自覚してください。
自分が焦っていることを否定したり、焦ってはいけないと自分に言い聞かせようとする人もいるかと思います。しかしそのような行動は逆効果になります。落ち着こうと言い聞かせれば言い聞かせるだけ焦りの気持ちが増してくることがあります。ですから、「自分は焦っているで仕方ない」と受け入れるなら意外と気持ちに余裕が出てきます。
そうするなら、不必要なミスを避けることができるようになるかもしれません。
リラックスしてみる
また、強い不安を感じると、その原因についてしか考えられなくなってしまいます。そうすると、更に不安が強まるという悪循環に陥ってしまうかもしれません。それを一時的に仕事を少し中断してリラックスできることをすることがいいかもしれません。たとえば、深呼吸をするのは助けになるでしょう。
焦っているときは呼吸を口で行う傾向があります。その場合呼吸が浅くなります。ですから10秒でもいいので、少し休んで深呼吸をするだけで自律神経のバランスを整えることができ落ち着くことができます。
少し席を外して歩いて社内を歩いてみたり、コーヒーなど飲み物をゆっくりと飲むこともリラックスするのにいいかもしれません。
積極的に捉える
失敗を恐れて焦りを感じることは誰にでもあります。
しかし、同じような状況でも中には焦らずに淡々と仕事ができる人もいます。
そのような人は、焦るという感情を良い方向に向けることができる人かもしれません。
なかには締め切り前にそれまでにないパフォーマンスを発揮できる。また、焦りをプレッシャーにとって「やる気」にかえることもできます。焦りを感じるとノルアドレナリンという物質が過剰に分泌されてやる気モードにスイッチが入ります。ですから、焦るということはすべて悪いことではありません。
焦っているとき、冷静にリラックスして広い視野を持つことができれば焦りをチャンスにすることができると捉えて積極的に考えてみることもできるかもしれません。是非試してみてください。
これまで考えてきたように・・
焦ることは、自分自身がストレスを感じるだけでなくミスを引き起こしたり、仕事の効率を悪くして周りにも迷惑をかけかねません。
そのような状況を避けるために焦りの原因となる準備不足を避けるとともに冷静に自分の状況を判断しましょう。
そして、強い焦りの気持ちを感じたら少し休んでリラックスするように努めましょう。
